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カリス
(Calix)
167cm 男性体 474歳
ドミニクの腹心の部下。
ドミニクの屋敷の執事のようなこともしている。
正体はサバトで使われて捨てられかけた縁の欠けている杯。元は人間の世界の正当な神殿で儀式の際に使われた聖杯(カリス)であった。
願いを叶える伝説の聖杯(グレイル)ではない。
大昔、神殿が戦争に巻き込まれた時に略奪された聖杯が後に魔女に売り飛ばされてサバトに使われるようになり、所有者であった魔女がサバトの際にドミニクに無礼を働いて殺された魔女の手からドミニクの手に渡り、その後ドミニクによって人の姿を得た。
人間の世界のとある神殿で聖杯として在った頃の所有者はリチャードという司祭、
サバトに使われるようになった頃の所有者はロザリアという魔女、ロザリアは血のように赤い薔薇の魔法を使う魔女で、ロザリアのサバトで薔薇の魔力に引き寄せられてドミニクが訪れたカリスの本体の底部には魔女ロザリアによって付けられた傷がある(人の姿では足のあたりに対応する傷がある)。
欠けてはいるが杯の用を成さないほどは壊れてはいないし、今でも本体は穢れた魔力をもつ杯として機能する、杯に他人の血を溜めて飲むとその他人の寿命や魔力を譲渡することができるがちゃんとした魔術の儀式を伴わないと血を与えた者にも飲んだ者にも呪いがかかり、余剰の魔力で杯が呪物としての力を強めてしまう。
ロザリアはあえて不完全な儀式を行い杯の呪いを強めることによって呪物に作り替えている途中だった。ドミニクが所有している現在は七割くらい呪物になっている状態神殿で聖杯として在った頃、神殿の宗教の教義で言われている役割としては聖杯は求める者に神の真理と叡智を授けるとされていたが、昔も今もカリスにはそのような力はない。
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