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ホラーゲームの箱庭

ホラーゲームが舞台の世界。

「ゲームを始めようか」という声が聞こえた気がした。
あれは誰だったか、
かじった頭を持った怪物か?
それとも剣を携えた軍人か?
それとも狂った科学者か?
それとも巻き込まれた友人か?
自分も巻き込まれたようだ…誰によってかはわからないが…。

:主要キャラクター
ウィリアム・ブラッドショー(William Bradshaw) 
身長:173cm 黒髪・青目
主人公。不幸にも禍々しいことに巻き込まれた一般人の青年。
特権としてあらゆるアイテムや武器が使え、さらに主人公補正がつく。
幸せになれるかはエンディング次第。

人付き合いはさほどよくない、若干ぼっち気味だがあまり気にしてない。
大学では絡まれれば答えるが自分からは話しかけないタイプ。
もともと目つき悪くて低血圧、薄い隈なら通常装備、ただし怪異に巻き込まれて死相は増した。
化物に襲われれば応戦するができれば逃げたい。


数ヶ月前に恋人のリズを事故で亡くし落ち込んでいたところ、
友人のフレッドにさそわれて地方都市マークウィッチに訪れ、怪異に巻き込まれる。

Dr.S(ドクター・スタイン)
ジャック・マイルス・スタイン Jack Miles Stein)
身長:181cm 性別:男 白髪・赤目

元科学者(化学及び生物学博士号所持)のマッドサイエンティスト。
ラスボスかつおおよその元凶。だいたいこいつのせい。
特権としては物語序盤から終盤あたりまではほぼ無敵だが、最終戦では負けることもある。
彼の幸せもエンディング次第で変化する。
わりと身長のある男のくせに白衣は萌え袖。

研究(実験・検証などによる自己満足的行為)にしか興味が無く、

人との付き合い方は好意嫌悪問わずとことんずれている。

一歩も間違えずにサイコキラーになれるタイプ。

彼自身が怪異に巻き込まれ(そしてさらに引き起こし)ていなければどっかしらで逮捕されていた。
自分以外の他人はすべてサンプルか研究を進めるための道具にしか思うことができない、

ウィルは前者で軍人は後者。

学者としての能力の高さとそれに有り余る性格的な問題により軍部に目をつけられたとき、

軍人に惚れられてなかったらまず間違いなくやっぱり捕まっていた。
Dr.Sが軍部に目をつけられたのは研究者としては非常に有能な上、

倫理観に縛られる性質ではなかったから軍関係のやばげな研究に駆り出されていた、という経緯。

Dr.S「いや本当は残念なんだよ、昔から知ってる同僚をさぁ、
こうして実験体にしちゃうのはほんと、
良心がいたむよねぇいやほんとほんとあはは」
Dr.S「恋愛とかなにそれ気持ち悪い」

イザドル・フィンドレイ(Isador Findlay)
身長178cm 性別:男 灰髪・黄目
軍人風の男。Dr.Sに心酔しており、Dr.Sの手足となって行動する。
もともとDr.Sが軍の研究者だったときの監視役だったが、
ある時当時のDr.Sの上司を殺してDr.Sの自称部下になった。
後に自称じゃない部下になった。
他人にはSだがDr.S限定で若干Mっぽくなる、
それをDr.Sは「キモイなこいつ」とか思っている、一方通行的な信頼関係。
たぶんシナリオ中盤~終盤でウィルと対峙して、
最後はDr.Sの実験台にされちゃったクリーチャーな姿でウィルに倒されるとか
なんかそんなどっかでみたような展開。

 :クリーチャー
記憶食いの怪物
身長:190cm 性別:男 青髪・赤目
「図書館」でウィルが一番最初に遭遇するクリーチャー。
本などの記録媒体や人間の脳を主食とする。
人を見ると襲い掛かり、脳を食らう。
人格らしい人格は無く、記憶は今まで食べた分だけまざりあっている。

:サブキャラクター
フレッド・ジョンソン(Fred Johnson)
ウィルの大学の友人で顔が広い、若干コミュ障気味のウィルが大学生活をそれなりに送れているのは彼のおかげであるところも大きい。恋人を事故で失ったウィルを励まそうと、ウィルを誘って地方都市マークウィッチへ向かうが、怪異に巻き込まれて死んだ。知り合いの一人にマークウィッチにある病院で入院していた男がいて、彼からマークウィッチについて聞いていた。

リズ・バートン(Liz Barton)
身長:166cm 赤髪、緑目
ウィルの恋人であったが数ヶ月前に交通事故に巻き込まれて死んだ。ゲーム中のウィルはそのことを覚えていない。ゲーム中では時々ウィルの目の前に現れることがある。

ケレブ・ブラックウェル(Caleb Blackwell)
フィンドレイの上司であり、Dr.Sの監視任務の指揮官だった人物。ゲーム開始前にフィンドレイに殺されている。

■(名称未定)
Dr.Sの知り合いの人形作家。人形のクリーチャーを作る。

■謎の少女
身長130cm 黒髪・黒目
人形のクリーチャーと同じ外見をした少女。見た目は8~10歳くらい。
「お父様」と呼ぶ人物の、何らかの秘密を知っているようだが…。
※「お父様」とは人形展覧会の人形を手がけた人形作家の男のこと。人形作家はDr.Sの知人であり、Dr.Sに「愛娘たちが動いて喋るようにならないか」と頼み込んだ。


□地名
マークウィッチ(Murkwich)
怪異に飲み込まれた地方都市。都会の大学の付属研究所がある(Dr.Sらが行方不明になった勤務先)。

ユーウッド病院(Yewwood Hospital)
マークウィッチのはずれの森の近くにある病院。都会にある大学の付属病院の系列医院である、この都会の大学付属病院にはDr.Sが配属されていたことがある。また、この大学はウィルの通っている大学と近い。

ユーレイク療養所(Yewlake Sanatorium)
ユーウッド病院の森からさらに奥に入った湖畔にある療養所。Dr.Sの勤務先だったが、Dr.Sごと怪異に巻き込まれた。地下に研究施設があり、Dr.S勤務当時は国から依頼された表ざたに出来ない研究をしていた。

 

エンディング
 ラスボス戦後に発生するもの

END1:Dr.Sはウィルによって倒されず、ウィルはDr.Sのサンプルとして怪異の中心であるDr.Sの研究所に監禁される。

END2:Dr.Sがウィルにより倒されるが、ウィルは異世界に取り残される。その後、ウィルがDr.Sのいなくなった異世界でDr.Sの役割をすることになる。

END3:Dr.Sはウィルによって倒され、ウィルは悪夢めいた異次元の世界から無事生還するが、ウィルは現実世界に戻った後、殺人鬼になる。

END4:Dr.Sはウィルによって倒され、ウィルは悪夢めいた異次元の世界から無事生還する。リズのことを忘れている。

END5:Dr.Sはウィルによって倒され、ウィルは悪夢めいた異次元の世界から無事生還する。リズのことを覚えている。




事の真相
 そもそも怪異がどのようにして起きたのか。

怪異を引き起こしたのは『願望的魔法世界』の「願望を魔法にする魔法」をかけた「最初の魔法使い」が異次元を旅して通りがかった時に変異した魔法、宿主に感染し周囲の世界の一部を結界化、変異させる。

Dr.Sが主な感染源で、迷い込んだ人やDr.Sと交流があった人(今までに扱ったサンプルたちや知人)にも感染してそれらの願望が混ざって怪異に満ち溢れた閉じた世界が発生した。その場では魔法の性質と性格が合致しているDr.Sのみが怪異を引き起こすことができる。

本来「最初の魔法使い」がかけた魔法では自分と他人の願望が混ざりあうといったことは起きないのだが、Dr.Sに感染するまでの過程のどこかで変異を起こして不完全な状態で力を得た(Dr.Sは制御できてないし、無意識に魔法を使っててもそのことには気づいていない)

怪異の感染の大元であるオブジェクトがあり、それを壊してフラグをたてないとウィルは生還できない。壊さずにDr.Sを倒すとEND4(Dr.Sを倒せるが異世界に取り残される)。壊す過程で条件を満たさずにDr.Sに立ち向かうとラストバトルに勝利してもDr.Sを倒せずEND5(Dr.Sのサンプルにされる)。

最終キーアイテム:もともとはDr.Sの勤務していた病院の患者の遺体の一部(脳髄)。身寄りがなかったので死亡後そのままDr.Sの研究のサンプルに回された。元は感性豊かな芸術家の職についていた者、出自から、この世のものではないものが見えていたと思われる。

Dr.Sが願望魔法世界の最初魔法の残滓に感染した感染源。それそのものに生前の意志はほぼなく、他人の願望を取り込んで異世界を排出し続けるだけのものに成り果てている。したがって、それを壊せば怪異も異世界もその元となったウィルの生きていた世界からは消える(取り残される)。

Dr.Sは「感染源」から力を得ていたり、そういった力を使っているということをほぼ意識していない、「感染源」もあくまではひどく興味をそそるとても貴重なサンプルという扱いでしかない。ただ「都合よく」新しいサンプルが迷い込んできて「都合よく」見たことの無いような反応がみられるものがあって、「都合よく」世界が彼にふさわしい形に変わっていった。

「感染源」の外見
感染源は長さ40cmくらいの立方体の透明な容器にあふれんばかりに血肉と植物のような何かが詰まったもの。黒い脈とか赤黒い葉っぱのようなものが見える。
最初の魔法使いの「願望を魔法にする魔法」の一部から変異し、「願望を悪夢にして引き起こす魔法」を発する装置となる。

ウィリアムが迷い込めたわけ
ウィリアムが魔法によって歪まずに迷い込めたのは、Dr.Sにとってちょうどいい具合に平凡な人物だったから。異形化していく世界の中で、普通の人間がどれだけのことをできるかという観察実験をしたいと思うことで、たまに人がそのまま紛れ込むことがあった。ウィリアムが一人目ではないが、Dr.Sからするとかなり「いいところ」までいくサンプルである(それが自分を倒すことになろうとも)。

軍人が無事なわけ
Dr.Sは、自分以外の人間を実験サンプルか実験に使う道具にくらいにしか見れない。軍人は実験に使う道具としてとても使いやすかったため、自身の手足として残しておいた。
怪異の世界の中で理性があり、自我もはっきりしている。怪異の世界がDr.Sの願望をあらわし、「何か」がDr.Sをはじめさまざまなものを取り込み、それぞれに役割を与えていることに薄々気づいている。

「この世界は、願望を叶える世界らしい、それもなるべく悪い形でだ。博士がこの世界に囚われたのは、おそらくある程度の必然性があったのだろう。おそらくこの世界においては、私もあの青年もあの人形作家も化け物たちも、そしてDr.Sさえもこの世界のための役割にしかすぎないのだ。
ならば私もこの世界の歯車に徹して、Dr.Sの手足になろう。それこそが他ならぬ私の願望なのだから…」

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