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祓イ極メノ道

現代日本が舞台。
架空の歓楽街、日九磨町に根を張る大規模な極道組織亡沢会、
その二次団体である星里組は不死者退治を生業とする。
星里組の若頭補佐であり、剣の腕が立つ優秀な不死者殺し、
白咲刀夜が不死者や敵対組織のヤクザと戦うアクションホラー。


BL、R-18、男ふたなりの要素あり。

YSAB0007 刀夜.png

白咲 刀夜

(しろさき とうや)
27歳 男性 182cm 9月8日生まれ

本作の主人公。

星里組若頭補佐。肩書はヤクザだがもっぱら不死者退治をしている。
通称「白菊の刀夜」。白い菊の刺青を背負っている。
義理人情にそこそこ厚く、厄介な男に惚れられやすい。
日本刀の使い手、刀夜の持つ刀の銘は「星見草の太刀」、
刀身に隕鉄が使われている。


山深い田舎の社家の出身、
実家の血縁は死に絶えており天涯孤独の身。
生まれながらに死が身近にある宿命を持つ者の
周囲に表れるという死の概念(いわゆる死相)が
見えたため幼少期はしばしば人の死を予言し、
周囲から気味悪がられていた。
そのため根本的なところでは他人を信じきれないでいる。


劣悪な環境で男娼として飼われていた

玄を助け出して一緒に暮らしている。

好き:戦闘後の一服
嫌い:道理の通らないこと
特技:繊細で集中力の要る作業(トランプタワーを作るなど)

趣味:バッティングセンターで遊ぶ

成神 玄

(なるかみ はじめ/クロ)

24歳 男ふたなり 164cm

 

本作のもう一人の主人公。
亡沢会に敵対する露内組で呪術の儀式用に飼われていた男娼。
先天性の男ふたなり。とある霊山から売られてきた。
露内組に飼われ始めた時に露内組に協力する呪術師、
作楽に身体を改造され、呪いの触媒として非常に優秀な体質を得る。
使おうと思えば弱い呪いを使えるが、玄は他人への害意を示さない。
玄自身は呪いに対して強い耐性を持ち、呪いを使った反動がない、
また、直近の未来を予知することができる。戦闘能力は全くない。
長い間劣悪な環境に置かれていたため記憶や自我ががほとんどない。
昔は全部黒髪だった。首や手首や足首に痕がある。
貞操観念が壊れていて誰とでも体を重ねることができる。

刀夜に助け出されたばかりの頃はほとんどのことに無反応だったが
次第に人らしい表情をとるようになってきているとともに、
刀夜に体を差し出したがるようになってきた。
飼われていた時はずっと「クロ」と呼ばれていたのでクロと名乗るが
戸籍上の読みは「はじめ」、刀夜は「はじめ」と呼ぶ。
刀夜の呼ぶ「はじめ」が誰なのかわかっていないときがある。

紫釉や燈実には「クロ」と呼ばれ、

作楽には「蠱物(まじもの)」と呼ばれる。

 

ずっと首輪をつけられていたので何もつけずに一人で放っておくと
落ち着かずにひも状のものを探し回って首に強く巻き付けようとして
危ない目にあったことが何度かあったので
刀夜にチョーカーをつけてもらった。

 

玄の祖先は遊女を兼ねていた歩き巫女が霊山に定住した者たちで、
昔は近辺の集落からは憑き物筋のような扱いを受けていた。
玄は成神家に稀に表れる生まれつき女性器を備えた男性で
この特徴をもった男子は清いものとされ、特別な巫女として育てられる。
その後、作楽が裏で糸を引いて成神家を困窮させたため、
大金と引き換えに玄は作楽に引き取られる。
その後穢れを体と魂にため込みその穢れでもって呪いの媒体とする
蠱(こ)に作り替えられ、露内組に呪いの媒体として卸された。

好き嫌いを認識するだけの自我がまだない
特技:男に犯されること、直近の未来の予知

趣味:強いて挙げるならセックス
 

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姚 紫釉

(ヤオ シユ/よう しゆう)
25歳 男性 178cm 3月3日生まれ


雪御崎中華街に展開しているチャイニーズマフィア、
老獬豸の殺し屋である燈実の情夫。
普段は娼館で働いていて、マフィアの下で美人局や
スパイまがいのことをすることもある。

武器を扱うことはできるが、戦いの専門家ではない。
 

マフィアの一員としての仕事で刀夜たちと関わることになり、
その後は(一応敵対組織の者同士だが)刀夜たちに対して
友好的に接している。自他ともに認める尻軽で刀夜のことを
男として気に入っている、また玄のことを性的な意味も含め
かわいがっている。

中華街で影響力の強い貿易商である大叔父の蔡大人に

我が子のようにかわいがられている。生まれは中国で育ちは日本。
昔は占いで生計を立てていたが、仕事で人の悩みを聞いてるうちに
自分は水商売の方が向いていると思い、男娼になった。


好き:(内面が)いい男、(内面が)かわいい人、燈実の剣舞
嫌い:己の分をわきまえられない者
特技:他人の特技を見て覚える、占い

趣味:セックス

朱 燈実

(チュー トウミ/しゅ とうじつ)
偽名:赤山 燈実(あかやま とうみ)
30歳 男性 187cm 1月15日生まれ


雪御崎中華街に展開しているチャイニーズマフィア、
老獬豸の殺し屋。生まれは中国だが時に
日本人の名前を名乗っている。柳葉刀の使い手。


紫釉の恋人。独特の貞操観念を持っている紫釉の尻軽さを諦め

許しつつ嫉妬心を感じないわけではない。

 

昔は日本各地で興行をする雑技団の
用心棒兼曲芸師だったが座長が似非宗教者に
入れあげて借金苦から自殺しそれ以降は
チャイニーズマフィアの下で殺し屋をしている。
そのため宗教者に対しての偏見があり、
ヤクザの看板を掲げながら神道系の不死者殺しを
している刀夜のことを信用しきれてはいないが、
刀夜の剣の腕は買っている。


好き:戦闘、運動、紫釉
嫌い:似非宗教者
特技:剣舞、ジャグリング

趣味:ダンス全般

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黒光 作楽

(くろみつ さくら)
??歳 男性 180cm 4月4日生まれ


本作の悪役。露内組に協力して玄の体に呪いをかけた呪術師。
露内組に対してはあくまで協力していただけで、
所属していたわけではない。


極道の間での通称は「死相星(シソウボシ)の黒桜(くろざくら)」。

信者たちから「泰山(たいざん)様」と呼ばれることもある。
各地に多くの隠れ家や信者を持っており、

呪術を使って人に死をもたらす人物として
社会の影で暗躍している。不死者の国を作るのが目的。

 

本名は土守(つちもり)作楽。医療系の政商財閥である
土守コンツェルン(土守財閥)の御曹司。
黒光は母方の姓。父方は陰陽師、母方は呪術師の家系。
現在、土守財閥の実権は母親の黒光牡丹が握っている。

呪術師として政界にも顔が利き、政界の大物の数多くとコネがある。

作楽の人格は自らにかけられた呪いにより数百年前から
数世代ごとに転生を繰り返している黒光家の祖であり、
世代を経るごとに呪術師としての力が強くなっている。
数十年前の禍津星事件は先代の作楽の仕業。

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表向きは土守コンツェルンの関連会社である夢見製薬センターの所長。

表向きの製薬会社の経営は不死者に作り替えた副社長に任せており。

裏で人体実験を含む非道な研究を行っている。


好き:綺麗なもの、絶望する人、苦しむ人

嫌い:未来が決まってること

​特技:両手同時書き(両利き、達筆)、速読

趣味:他人を不幸にすること、他人を苦しめること

憑喪 唆穢

(ツクモ サエ)

享年10歳 女性 132cm


偽名:九十九 沙絵(つくも さえ)
作楽に使役されている、
幼女の姿をしている自我と知性のある不死者。
武器は刀身に呪符が貼られた斧。
憑喪三兄弟の中では一番年上。
作楽を「我が君」と呼ぶ。

好き:(主としての)作楽、甘いもの(特にクリーム)
嫌い:退屈
特技:コマ回し
趣味:食べ歩き

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憑喪 霊邪

(ツクモ レイヤ)
享年22歳 男性 171cm


偽名:白 零弥(つくも れいや)
作楽に使役されている、
中性的な青年の姿をした自我と知性のある不死者。
武器は刀身に呪符が貼られた鉈。
憑喪三兄弟の真ん中。
作楽のお気に入り。
作楽を「ご主人様」と呼ぶ。

好き:甘いもの(なんでも)、作楽
嫌い:煩わしい女
特技:崩し書き文字の解読
趣味:昼寝

 

憑喪 忌滓

(ツクモ イオリ)
享年17歳 女性 157cm


偽名:津雲 意織(つくも いおり)
作楽に使役されている、
少女の姿をした自我と知性のある不死者。
武器は刀身に呪符が貼られた鎌。

憑喪三兄弟の末っ子。霊邪に嫉妬している。
作楽を「お父様」と呼ぶ。

好き:(男としての)作楽、甘いもの(特にあんこ)
嫌い:霊邪
特技:折り紙
趣味:読書

 

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葉塚 夕輝

(はづか ゆき)
32歳 男性 181cm


亡沢会に手を貸す闇医者。日九磨町にある葉塚医院の院長。
オネエ口調。心まで乙女というタイプではなく、離婚経験がある。
昔はある大学附属病院に所属する凄腕の外科医だった。
元妻の龍蔵寺 末明(りゅうぞうじ ほのか)は
今でも夕輝のいた大学付属病院で働いている。
保護された玄を診察して以来何かと気にかけ世話を焼きたがる。

好き:強い男、強い女、強い酒
嫌い:他人の煙草の匂い
特技:利き酒

趣味:格闘技観戦

月森 清慈

(つきもり きよちか)
38歳 男性 187cm


星里組の構成員。お祓い専門で、刀夜のように
戦闘して不死者を退治するのは得意ではない、
不死者退治の後方をサポートする役割。
刀夜に助け出されたばかりの
穢れと呪いに塗れていた玄を浄化した。
お祓いの後で身体の怪我等を
夕輝に任せることが多く、夕輝とは顔見知り。
生まれつき第六感があり、
見えてはいけないものが見えてしまう体質で
若いころから苦労してきた。

また、生まれつき瞳の色が薄青く、サングラスでごまかしている。​

好き:清浄な場所、日本酒
嫌い:穢れた場所、激甘な食べ物
特技:カード当て(奇術のふりをするが種も仕掛けもない)

趣味:写経

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サングラス無し

 

■その他の登場人物

冬室 武(ふゆむろ たける)
22歳 男性
玄の生き別れの弟。冬室は母型の姓。年若くグレて家を飛び出してヤクザになった。四原組の構成員。玄武の刺青を背負っている。

 

蔡 英偉(ツァイ インウェイ/さい えいい)
通称蔡大人(さいたいじん/ツァイターレン)。雪見崎市の中華街と関りがあり、古くから貿易商をしている。紫釉の大叔父であり、紫釉を我が子のようにかわいがっていた。

 

星里 暁(ほしざと あきら)
24歳 男性 星里組四代目組長。

 

高日 琥珀(たかひ こはく)
亡沢会七代目会長、会長を就任したばかりで周囲からは若造扱いされている。

 

四原 応助(よつはら おうすけ)
雪見崎市の極道組織、四原組の二代目組長。亡沢会の会長の高日琥珀と四分六の兄弟として盃を交わしている。


 

■あらすじ

【プロローグ】
極道組織、亡沢組直系星里組若頭補佐の白咲刀夜は極道でありながらアンデット退治をしている。
今日も他所の組から依頼を受けて、数年前抗争で死んだ赤龍のツネを倒し鎮める仕事をすることになった。


【一章】
亡沢会の構成員の不審死が続き調査した結果、敵対関係にある極道組織である露内組が亡沢会に呪いをかけていることが判明した、
露内組にカチコミをかけた刀夜は、呪いの反動で不死者と化した露内組構成員の群れを切り進み、

奥の閉ざされた部屋で生贄のように扱われていた男娼、成神玄を保護する。


【二章】
刀夜が仕事で留守の間、亡沢会と手を組んでいる四原組の敵対組織であるチャイニーズマフィア

老獬豸のスパイ、姚紫釉が玄と接触し刀夜の情報を得るため体を重ねる。
一方その頃、刀夜は仕事先で待ち伏せに合い老獬豸の殺し屋、朱燈実と戦うことに。

その後、老獬豸と敵対しているはずの四原組が刀夜たちに襲い掛かり、刀夜、紫釉、燈実は四原組を相手に共闘することになる。

■用語解説

日九磨町(ひのくまちょう):架空の繁華街。地方にありながらも大規模な繁華街として名を馳せており、
極道組織である亡沢会(なきさわかい)が牛耳っている。


鳴沢神社(なきさわじんじゃ):日九磨町に古からある神社。祭神は泣沢女神(なきさわめのかみ)。
極道組織亡沢会初代会長高日浩三(たかひ こうぞう)はこの神社の神職を務めた家の出身。

 

星里組(ほしざとぐみ):亡沢会の二次団体。悪霊祓い専門の極道組織。
組長を務める星里家の敷地内に星里神社があり、建葉槌命(たけはずちのみこと)を祭神としている。
亡沢組と星里組は元々違う歴史のある家だったが、昭和にあった禍津星事件がきっかけで星里家が極道になった。

 

禍津星事件(まがつほしじけん):昭和に繁華街として栄え始めた日九磨町で起こった事件。
現代では極道たちの間だけで噂されている。当時日九磨町で流行した禍津星教により隕石が日九磨町に落ち、
禍津星の神(天津甕星(あまつみかぼし))が顕現するところだったが、四代目亡沢組組長と後の初代星里組組長がこれを阻止した。

 

雨下原市(うかはらし):架空の地方都市。中央に雨下川が流れている。
雨下原市の西部に昔は雨降淵(あめふりぶち)と呼ばれていた場所があり、
その付近にある雨降神社は今は有数の心霊スポットとして扱われている。
また雨下川を挟んだ東部に昔は雨津々ヶ谷(うつつがや)と呼ばれていた場所があり、
その付近にある雨津々神社は今でも神社として機能している。

 

露内組(つゆうちぐみ):雨下原市の極道組織。星里組の敵対組織。星里組に対抗して呪術に傾倒し、玄を飼っていた。
 

雪見崎市(ゆきみさきし):架空の地方都市。昔から港町として栄えており、現代においては大きな中華街がある。
 

四原組(よつはらぐみ):雪見崎市の極道組織。亡沢会直系高日組と手を結んでいる。
 

老獬豸(ラオシエジー/ろうかいち):雪見崎中華街に展開しているチャイニーズマフィア。

四原組とは対立している。前身は汚職警察たちによる秘密結社のようなものだったと言われている。

日烏幇(リーウーパン/にちうほう):中国を主な拠点とする黒社会組織。現状、老獬豸とは協力関係にある。

死にもん:主に亡沢会の中で使われている不死者を指す隠語。

​骸(むくろ):呪いにより動く死人になった者。リビングデッド。ほとんどの場合、生前の自我は残っているが負の感情に支配され凶暴、

生きている人間に害をなす。稀に自我や理性のある個体も存在する。極道の世界では「死にもん」と呼ばれている。

蠱(こ):呪いの触媒に作り替えられた人。穢れをその身にため込んで、所有者の呪いを成就させる装置。
玄は作楽の手によって蠱に作り替えられた。

 

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