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No caller ID

娘が失踪し失意に暮れている父親に非通知で謎の電話がかかってくるゲーム…が前提の創作。
に出てくる僕っ娘マッドサイエンティストの設定

ニコル・I・ドノヴァン

Nicole Ivy Donovan

12歳 140cm


技術が進んではいるがディストピアめいてきている世界で
「愛のある家族の食卓のために」という言葉を掲げ、
新たな食料資源を作り出す研究を成し遂げた少女。
飛び級で大学を卒業しており、研究者として第一線で活動している。
ニコルの発明した食材は現在、研究所と大企業が提携
することにより世界中に届けられて始めている。
食材の正体は幸福とされ愛されている自認のある人の脳から
その記憶を抽出したものである。
研究者であった両親から愛されて育ったが、
ニコルには愛情の感覚が欠如している。
両親はニコルが7歳の時に亡くなっている。
両親の提供する愛のある食卓を歪んだ形で再現し、
家族に愛される末の娘としてその食卓につこうとする。
少女の研究所はとある学校と提携しており、
実験的に子供たちの記憶を抽出して食料にする研究が行われており、
ニコルは身分を隠して学校の生徒として紛れていることがある。

「――そうしたら、"彼の"ケーキを囲んでみんなでお祝いします、
 それは僕たちが分かちあう幸せです、
 記念日のケーキとご馳走ほど幸せを体現する料理はないのです。
 皆さんは特別に不幸な時にこれを食べます、
 それはとても評判がよくて――」

「僕が狂っている、と言いましたか?
 通話しながら、僕はあなたのパラメータを観測していました、
 あなたは今、現実証明値が低下しています、
 それでもあなたは、僕が狂っていると言うのですか?」

「こんなお話を知っていますか?
 あるところに、女の子がいました。
 女の子には、悩みがありました。
 お父さんとの関係についてです。
 お母さんを早くに亡くした女の子は、女の子として、

 お父さんとどう向き合ったらいいのか悩んでいました。
 女の子は、一番仲のいい友達にこっそりと相談をしました。


「――おや、怒っているのですか? おじさん。
 その友達は僕じゃないかと言うのですか?
 女の子は、お父さんのために何をしたいと言ったんでしょうね。
 僕は、一緒に食卓を囲んで話せば、全て解決すると言いました。
 家族の仲を深めるにはそれが一番ですから」

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