top of page

パンドラ社
(Pandora Company)

いざやと(@No_13810)と京極(@inabakitan)の二人で
世界観を共有している一次創作。
うちよそ/うちうちCPあり、BLが多め。

■設定

パンドラ社はS●P財団じみた架空の企業で、
S●Pのように異常性のある収容物があり、
それらの保護や管理に携わる職員たちがいる。
アメリカの本社である巨大な地下施設を主な舞台としている。

本社内では収容物由来の認識を改ざんする
機能によって言語が統一されている
(異なる言語を喋っていても意思疎通が可能である)。
多国籍の職員たちで構成されており、
中には本来収容物である職員もいる。
各国に支社(支部)がある。
本社に勤める職員のほとんどは社内の居住施設内で生活しているが、
重役をはじめとした一部の職員は自由な外出が許可されている。
研究部門、医療部門、渉外部門、兵器開発部門、鎮圧部門など

各部門によって業種が分かれている。
 

■収容物区分(収容難易度)

Gold(黄金)(難しい)
Silver(白銀)
Bronze(青銅)
Hero(英雄)
Iron(鉄)(易しい)
※収容難易度による区分であって危険性の区分ではない

■職員区分

ランク1(最低限の公式文書のみ閲覧可能)売店の店員など、
    収容や研究に直接関係ない職員
ランク2(一般的なレベルで公開されている情報まで閲覧可能)
    鎮圧部隊など
ランク3(実験を担当している収容物の情報および一般的なレベル
    で公開されている情報まで閲覧可能)一般研究員など
ランク4(複数の収容物の情報および一般的なものより
    機密性の高い情報まで閲覧可能)上級研究員など
ランク5(最重要機密まで閲覧可能)
    重役等パンドラ社の中枢に近しい職員

ジョン・ミシェル・チェンバレン

pnd004 ジョン3.png

(John Michel Chamberlain)
180cm 27歳 男性


「科学のため」を名目に非道な実験を繰り返したマッドサイエンティスト
…の息子。研究を継がせるために育てられた。
父ジョンソンは「科学の礎になるなら死んでもかまわない」と
常々言っており、実際に実験時の事故が原因で病になり死んでいった。
元々は父が創設した研究施設を継ぐはずだったが、
非人道的な実験を政府にとがめられて研究施設が解体され、
路頭に迷っていたところでパンドラ社に誘われる。
「父のようにはなりたくない」「自分は父とは違う」と思いつつも
部分的に父を受け継いだ性格をしている。己の研究のためならば手段を
選ばなかったり、ヒステリックになった時の様子は父にそっくり。
コンプレックスは強め。
専門は遺伝学と精神転送(ロボットやクローンなど他の体に
精神をアップロードすること)についての研究。
パンドラ社では収容物の遺伝的情報を解析している。
パンドラ社に来てからは心理学や精神医学も研究するようになった。
母親は死んだと幼いころから言い聞かされていたが、
実は父親のクローンで母親は存在しない。
本来は父親が老いても乗り移って研究をしつづけるための
新しい体のプロトタイプとして設計された個体。
父親が決めた研究分野も父親のために新しい体をつくり
精神を転送させるという目的の研究のためのものだったが、
精神転送の研究が完了する前に父親が病死した。
これらのことを父が創設した研究施設が解体された後に知り、
情緒が不安定になりがち。
幼少期は雇われの乳母によって育てられた。父親は嫌いだが乳母のことは好き。
年かさの乳母で、今はもうこの世にいない。
ミドルネームのミシェルは乳母の名前からとったもの。
機械工学を専門分野にしている友人がいる。
努力家で、もともと要領はさほどよくない、
父親がいなかったら科学者以外の道を歩んでいた。


階級:職員ランク3(実験を担当している収容物および一般的なレベルで公開されている情報まで閲覧可能)
役職:研究員(一般)
専門:遺伝学(生物学) 精神転送
好物:コーヒー チョコチップクッキー
趣味:読書、ボードゲーム
特技:暗記
縁者:ジョンソン・チェンバレン(父)
   ヴィクター・G・チャンドラー(友人、パンドラ社職員)

「もう父さんと俺は関係ない、関係ない、のに……
 どうしてだろう、ずっと父さんが頭の隅にいる気がするんだ、

 俺はあの人にとってスペアでしかなかった、なのに……」

テッド・J・ハンケル

(Theodore Jason Hankel)
176cm 35歳 男性


パンドラ社の日用品を配備・配給する部署(売店)で勤務している男性。
ゾンビによるアウトブレイクの起きたスーパーマーケットの元店長。
一部の精神汚染及び記憶処理が効かない体質、
アウトブレイクの一件をパンドラ社が鎮圧し、
保護された生存者は検査とインタビューを終えた
後に記憶処理を施され日常に戻っていったが、
テッドは不幸にも生まれ持った体質故に現実に戻ることができず、
パンドラ社の中で働くことになった。
アウトブレイクの際、たまたまテッドの勤めていたスーパーマーケットに
甥のトーマスが遊びに来ており、テッドと共に巻き込まれた。
甥のトーマスはゾンビに噛まれて感染、
テッドがショットガンで撃ち殺さざるを得ない事態になった。
甥を撃ち殺した記憶がトラウマになっており、
記憶処理が効かないため忘れることもできず、
パンドラ社で働くようになってからは酒に溺れている。


階級:職員ランク1(公式文書のみ閲覧可能)
役職:売店の店主
好物:酒
趣味:スポーツ観戦(フットボール)
特技:金勘定
縁者:トミー・S・シルバーバーグ(トーマス・スコット・シルバーバーグ)
   (テッドの甥)
   トリッシュ・ハンケル(パトリシア・ハンケル)(テッドの姉)

「飲まずにはいられるかってんだ……あのかわいかったトミー坊やは、
 あのかわいそうな甥っ子は、もっと長生きできたはずなんだ、それを、俺は」

pnd002 テッド.png

フィリップ・オズワルド・ブラッド

pnd003 ブラッド0.png

(Philippe Oswald Blood)


P・O・ブラッドを自称する男性。
略さない場合の名称は「今は」フィリップ・オズワルド・ブラッド
(Philippe Oswald Blood)。Blood以外の名称は時期により変わる。
黒い液体で構成された収容物。
インタビューによると黒い液体は呪われた血であるという、
また、インタビューによると常に何らかの欠落感を感じているという。
体のすべてを液状にすることができる。
人間のものらしき血液で構成され、人間のものらしき遺伝子構造を持つ。
この収容物を飲んだ職員は全身の血液が█████を起こして死亡した。
収容物の性質ゆえに完全な収容が難しく脱走が頻発しているが、
今のところこの収容物の脱走により死亡した職員は、
コップに入っていた収容物の一部を知らずに飲んでしまったもの一名のみに
とどまっている。非戦闘的な呼びかけによって再収容に応じるため、
当面は一般的な人型収容物の手順に即して収容されている。

収容物ファイル名『血の海』(Pool of Blood)
彼の正体は何者かの血液であり、同じDNAを持つ骨や肉にあたる
他の体の部位が存在する、それらを認識すると、欠落感が埋まり暴走する。

階級:Hero(英雄)(収容の難しさ:5段階中4番目)
役職:収容物
嫌いなこと:束縛
好物:甘味全般、特にキャンディー
趣味:ダンス
特技:変形

ミスター・リリー

(Mr. Lily)
175cm(可変) 年齢不詳 男性の姿(可変)


リリスと悪魔の間に生まれた子供たち(リリン/リリム)の男性型の個体の一つ
と思われている。リリー自身は人間に友好的にふるまうが、潜在的には人類の敵。
DNAは人間に近しいが未知のもの。パンドラ社でこのことが発見されたとき、
彼は人類の新種である可能性があるのではないか、との検討がなされた。
人間よりも高い知性に加え、認識される姿を変えることができる、
睡眠中の人間の精神に強く作用し、任意の人物の夢の中に自在に登場することが
できる、また、起きている人間を眠りに落とすことができる、任意の相手を
マーキングし支配下に置くことができる、などの能力を持っていることが
確認されている。夢に登場すると、人に性的興奮を呼び起こす夢を見せる傾向が
ある。彼に自由を与えると、夢を見ている人間と性交しようとする。
人間の目からみて中性的な青年の姿を取ることが多い、
彼の本来の容姿はあらゆる機器でもはっきりと確認することができなかった。
新生児と同じ空間にいると、新生児が消失する。観測できず、
彼にはその時の記憶がないと証言している。
男性器と女性器があり、精子も卵細胞も確認されている。
彼は種の本能として人間のDNAを求めている。
「精子は一番取得しやすいから、あと唾液」
彼の精子を人間の卵細胞を与えると数十体の、彼と同一の遺伝子を持った
[編集済み]を生成することが確認された。「それは本来は僕の役目だ」
彼の卵細胞に人間の精子を大量に与えると数百体の、
彼と同一の遺伝子を持った[編集済み]を生成することが確認された。
「人に黙ってなんてデリカシーのないことをするんだ」
「姉さんたちならこんな施設に入るようなへまはしないんだろうな」
彼と同種のほかの個体(女性体が多いらしい)が言及されている。
現在は職員の性欲解消を目的に利用されることがある。
『彼はまるで人類を侵食するために設計されたかのようだ』、との記録が
後に追加されることになる(未来の話、今は未発見)。
今まで恋というものはしたことがないらしい。
収容物ファイル名『Mr.リリン』
人間の遺伝子を取り込み、解析して、学習して、無数の「子」を成して、
人類という種を侵略する種として設計されている。
「これは復讐だ、楽園を追放されたわたしの、わたしの子供たちの」
この個体は、その種の中でも最も若く、最も失敗作に近い。
人類の敵として作られているゆえに、人類が好き。
これらの未発見の事実が判明した後の収容物ファイル名は『悪魔の種子』に
変更される。

クラス:Bronze(青銅)(収容の難しさ:5段階中3番目)
役職:収容物(兼性欲処理)
嫌いなこと:退屈
好物:媚薬とされる食品全般
趣味:お洒落
縁者:リリス(母親)、父親の悪魔、多数の姉たち


特技:セックスに関わること全般「人間は好きだよ、愛でもって性行為ができる種族だなんて、とてもすばらしいことだと思わない?」

pnd008 リリー.png

エーミール・ヴィルヘルムス

pnd012 エーミール0.png

(Emil Wilhelms)
184cm 25歳 男性


パンドラ社の上級研究員で、ジョンの上司。

研究者としては有能だが、性格に問題がある。
いわゆる天才で、昔は神童と呼ばれていた、学校を飛び級で卒業した。
専門は栄養学。パンドラ社では生体の収容物が摂取する栄養についてを

研究している、時に食堂で提供される食材の監修もしている。
収容物に対してしばしば無茶な実験を提案、

実行して上から怒られることがある。
「押すな」と言われているボタンがあれば押してしまうタイプ。
ドイツ出身、実家は一般的な家庭だった、両親は豚農家、末っ子の五男。
時に収容物のことを「子豚ちゃん」と呼ぶ。
髪は染めている、目はカラコンをしている。


階級:職員ランク4(複数の収容物および、一般的なものより

         機密性の高い情報まで閲覧可能)
役職:博士
専門:栄養学(生物学)
嫌いなこと:整理整頓
好物:ハーブ入りソーセージ
趣味:勉強
特技:ダーツ


「いいことを思いついた! 少し付き合ってくれないか? 何、そんなに遠慮することはない、仮説が正しければきっと愉快なことになるはずさ!」

音楽隊の先頭

(The head of town musicians)
24歳 150cm(膝の先から突き出た金属部品を含む)55.4kg


膝から先がない(普段は浮遊している)。喋れない(舌がない)。

目はある。(ない部位は楽器の素材にされた)。
音楽隊の中でも唯一動物が入っていない

(他の音楽隊は動物をつなぎ合わせたような生物)。

音楽隊から付属物として扱われている。
異形の音楽隊の先頭を行くアジア人の青年。

音楽隊の中でも唯一人間以外の動物と混ざっていない個体。
脱走すると精神汚染を引き起こす音楽を鳴らしながら施設内を歩き回る。

彼らの音楽によって精神汚染値が極限に達した職員が音楽隊に近づくと、

音楽隊は職員の肉体で楽器を作り始め、

楽器が16種に達した段階ではあらゆる制御が不可能になった。
収容中、他の音楽隊が頻繁にこの収容物に暴行を加えるため、

彼を他の音楽隊から引き離すと音楽隊が消失した。

現状は定期的に手当、洗浄等の処置を行い、収容物の損耗を抑えている。


元になった青年、篠上道司(しのうえ どうじ)(実験当時24歳)は

殺人罪で刑務所に収容されていたが、パンドラ社日本支部の被検体用の職員に

なり、実験事故により収容物と化してしまった。

収容物「音楽隊の先頭」と化した彼は常に誰かを求めているそぶりを見せる


クラス:Silver(白銀)(収容の難しさ:5段階中2番目)
役職:収容物
嫌いなこと:不明(マフラーを掴まれて持ち上げられること)
好物:不明(ドライフルーツ)
趣味:不明(鼻歌)
特技:不明(足音の聞き分け)


「あぁ……う……ぁ…………あ、うぇ…え…」

pnd013 音楽隊0.png

笹岡 木蓮

pnd019 木蓮0.png

(ささおか もくれん)
183cm 27歳 男性


乙羽竜胆の従兄。
パンドラ社の研究員。専門は薬学、特に植物園に自生する希少な植物から
生成される薬剤について研究している。
最初は収容物である従弟の竜胆の関係者として共にパンドラ社に来たが、
研究者としての才覚を買われて一般研究員になった。
竜胆が宿している収容物の影響を多少受けている。
顔は悪くないが、女性に言い寄られたら拒否反応を起こすくらいには女性が苦手。
大の猫好き、現在の環境ではもふもふが足りないので
ラザールの頭についているフェネックの耳に興味を持った。
乙羽家も笹岡家も元々はとある陰陽道の一族の分家。
「永久にエネルギー(あるいは魔力)を生み出すもの」を作り上げるために研究を続けてきた、そのために国内外問わず知識や概念を取り入れてきてここ百年は
「マクスウェルの悪魔」の概念を現実にすることを目標に設定している。
一族の中で竜胆と一番年の近い木蓮がまだ依り代として期待されていた
竜胆に対応する術者兼世話係として選定され、
竜胆が生まれた時に同じ呪いを施される。
笹岡家は代々女性当主で、桔梗紋を由来とし、
桔を一文字目を持ちキキョウの読みを持つ名前の女子を当主としている。
次代当主である笹岡 桔馨(ささおか ききょう)は木蓮の妹。
笹岡家は代々儀式のための術者を輩出し、乙羽家は代々儀式のための
依り代を輩出していて、当代の術者と依り代は木蓮と竜胆だったのだが、

依り代である竜胆の体が弱く儀式の準備段階で死ぬ確率が高いことが判明し、

木蓮が高校生に上がる頃に竜胆と二人実家を離れて暮らすことになった。
竜胆と普段の言動を比べると落ち着いて大人びているのは木蓮の方だが、

物心ついたころから「竜胆を守り助け役目を全うするために生きろ」と

教育されてきたのもあり竜胆に対して盲目的に

「何があっても俺だけは竜胆を守らなければ」と思っている。

階級:職員ランク3(実験を担当している収容物および

         一般的なレベルで公開されている情報まで閲覧可能)
役職:研究員(一般)
専門:薬学
嫌いなこと:女性の相手
好物:アイスクリーム
趣味:猫
特技:花の香りを当てること
縁者:乙羽竜胆(従弟)、笹岡桔馨(妹)

 

「俺たちがもっと普通の家に生まれていたら、あいつにはもっとまっとうな人生があったはずなんだ……少なくとも、俺はあいつを見捨てないでやりたいと思う」
 

乙羽 竜胆

(おとわ りんどう)
173cm 23歳 男性


笹岡木蓮の従弟。
元は収容物だったが、今はいくらか自由が与えられ、

食堂のウェイターのような業務をしている。
収容物ファイル名「ある数学者の夢(マクスウェルの悪魔)」が憑りついている。
やろうと思えば無限に近いエネルギーを生み出すことができるが

当人の頭が弱い上に体もさほど強くないため、短時間しかもたない。

(仮死状態にした上で生命維持装置で生かし続けてその間に無限のエネルギーを

供給させるという案があったが竜胆の体の弱さがネックとなり棄却された)

エネルギーを生み出した後は知恵熱を起こす。
女の子は普通に好き。
乙羽家も笹岡家も元々はとある陰陽道の一族の分家。

「永久にエネルギー(あるいは魔力)を生み出すもの」を作り上げるために

研究を続けてきた、そのために国内外問わず知識や概念を取り入れてきてここ百年

は「マクスウェルの悪魔」の概念を現実にすることを目標に設定している。
竜胆は一族が両親を選び出されて両親が性交する時点から依り代としての

適性が高くなるようにされて生み出されたが、依り代としての体質の適性や

術師としての資質は抜群に高いものの体が弱く依り代に必要なだけの

情報処理能力が足りず、最終的に依り代としては不適合とされた。
竜胆は「木蓮ほどの体の強さや頭の良さがあれば」と両親をはじめ周囲に

落胆され続けてきて育ったが、竜胆と木蓮自体は兄弟同然に育ってきたのもあり

とくに仲が悪いわけではなく、また竜胆は特異な生まれの割には割り切った

性格に育った。
乙羽家は代々男性当主で、晴明にあやかって晴の字と日編の漢字を使った

名前の男子を当主としている。次代当主である乙羽 晴晄(おとわ せいこう)

竜胆の兄。
乙羽家と笹岡家は名目上二家に分かれてはいるが、実態は近親相姦を繰り返して

いるに等しい血縁関係がある。儀式には当主の直系の血筋が必要なため、

代々依り代と術者を担う者は両家の当主の間で子供を作ってきた。

二人は乙羽家現当主である竜胆の父と笹岡家現当主である木蓮の母の間の子供で

あり、従兄弟として育てられているが実の兄弟である。二人の実の両親である

竜胆の父と木蓮の母は兄妹の関係であるため、

木蓮と竜胆が従兄弟同士というのも嘘ではない。
木蓮と普段の言動を比べると子供っぽいのは竜胆の方だが、

周囲から落胆されながら育ってきたせいか、よく周囲の人や反応を見ている方。

普段表には出さないが達観した考え方をしている。


階級:職員ランク1(公式文書のみ閲覧可能)
役職:食堂のウェイター
嫌いなこと:計算
好物:大福
趣味:コンピューターゲーム(とくにアクション系)
特技:足でドアノブを回すこと
縁者:笹岡木蓮(従兄)、乙羽晴晄(兄)


「"もっと体が丈夫だったら"、”もっと頭がよかったら”なんて、思ったことはあるよ、俺だって、みんなの期待をムダにしたくはなかったんだ。でももうそれを嘆いてもしょうがないじゃん、だから、この話はもうおしまいになったことなんだよ」

pnd019 竜胆0.png

バロメッツ

pnd021 バロメッツ0.png

(Barometz)
165cm ?歳 男性


頭部に赤い羊の角と綿の花が生えている男性、顔の左側には根がはっていてその間に五つの目がある。見てくれは人間だが中身は植物製。
バロメッツ自身の性格は金に汚い小物、収容される前はサミュエル(Samuel)

という名前を名乗りケチな詐欺を働いていた。詐欺の容疑で何度も逮捕、

収監された経験がある。
口車で人を乗せるのがそれなりにうまい、ただし人を長くだまし続けるには

どこかでボロが出てしまうタイプ、わりと残念な子の部類。
収容物ファイル名『綿の木で造られた七つの目を持つ子羊』
大昔に誰かが救世主たる神の子羊を模した何かをバロメッツ(植物の羊)で

造ろうとしたホムンクルスのなれの果て。本来は角が七つつくはずだった

未完成品。パンを無限に増やすことはできないが詐欺的な手法でそう見せかける

ことはできる。バロメッツがあまりに金に汚い性格に育ったため、

バロメッツを作り出した錬金術師は最終的に彼を見放した。


階級:Iron(鉄)(収容の難しさ:5段階中5番目)
役職:収容物
嫌いなこと:収監されること
好物:野菜のポタージュやスープ
趣味:現金収集
特技:コインや札を使ったマジック
縁者:レオナルド・チェスタートン(バロメッツを作った人、錬金術師)


「俺の金が……!! ああ! おい、そりゃないぜ兄弟!

 なんてことをしちまったんだよ」

フロリアン・バサラブ

(Florian Basarab)
188cm 55歳 男性


パンドラ社上層部の人間。交渉ごとに長けており、

現在はパンドラ社の渉外部の統括をしている。
有能、美丈夫、多趣味で教養もある人物で、性的な意味で男性として強い。

若いころはプレイボーイで鳴らしていた。

好みはユニセックスな雰囲気のあるギリギリ成人くらいの青年あるいは女性。
淫魔であるリリーを性的な意味で溺愛している。

今までの人生でセフレも恋人もたくさんいたが、現在はリリーと

D博士以外に体の関係はない。
祖先が吸血鬼であると噂される名家の次男、兄アンタルも優秀な人物で

政治家をしている。当人に特別に異常な体質があるわけではない、

曾祖父にはちょっと特別な力があったらしい。
元はルーマニアにある研究所で所長をしていた。数学や化学や哲学など

複数の分野に精通していて、パンドラ社に研究所ごと引き抜かれる。

パンドラ社に来た頃はウィッチクラフト(魔女文化)について研究していた。

渉外部の統括をしている現在は研究は趣味の範疇にとどめている。
賭け事に強い、運がいいというよりも数学的な知識によるもの。
重役のほとんどはパンドラ社本社の地下施設の建物の中でも地上に近いところに

自室をもっており、また職員のほとんどが施設の中だけで生活しているのに

対して、重役は自由にパンドラ社の外に出ることができる。

フロリアンはその中でもよく街に出るタイプ、渉外の仕事でパンドラ社以外の

企業などと話をするために外に出ることもあれば、

プライベートの時間にカフェや美術館などをめぐることもある。


階級:職員ランク5(最重要機密まで閲覧可能)
役職:渉外部門統括
嫌いなこと:花や植物の世話
好物:ワインとコーヒー
趣味:カフェ巡り
特技:トランプゲーム(特にブラックジャック)
縁者:アンタル・バサラブ(兄)


「私にとっては研究も渉外も似たようなものだ、

 セックスだってそうかもしれないな」

pnd022 フロリアン0.png

桂花

pnd023 桂花0.png

(グゥイファ)
174cm 28歳 男性


本名は桂雨泽(グゥイユーズゥァ)。桂花は自分で名乗っている愛称。
中国の不動産屋にして政界にも関わりがある超金持ちで、

パンドラ社中国支部の土地を元々持ってた人物。
とある曰く付きの物件と関わったことで特異体質を得てしまいパンドラ社で

働くことに。身分は会計課専務。
曰く付きの物件は建築上の無用の長物(行き場のない階段とか無意味なドアとか)

ばかりの奇妙な物件で、前衛芸術を嗜んでいた物好きが建てたらしい、

取り壊している間に四方を壁に取り囲まれた空間で複数の死体が見つかり、

また取り壊し作業の途中で事故が多発、最終的に小火が火災になったあとは

事故が起こることはなくなったが、それ以来悪夢に苛まれるようになると同時に、

建築上の無用の長物の幻覚を発生させる力を持つようになってしまう、

幻覚を見せる力を制御できず商売がままならなくなってきたため、

パンドラ社上層部の知り合いに相談したところアメリカのパンドラ社で

働くことになった。


階級:職員ランク3(実験を担当している収容物および一般的なレベルで公開されている情報まで閲覧可能)
役職:会計課専務
嫌いなこと:計算が合わないこと
好物:五蛇羹(五種類の蛇のとろみスープ)
趣味:お茶
特技:模型(ジオラマ)作り


「まったく、厄介な異常を背負いこんだものだ、目障りで不便で……
​ なによりも紛らわしすぎる、その上まったく整っていないときた」

笠屋 瑞明

(かさや みずあき)
170cm 31歳 男性


パンドラ社の記憶処理担当職員。
自室に自前のラジオブースがある。

生まれつきラジオ電波に自分のトークを乗せる能力を持っている、

要は自己制御できるタイプのサトラレ的能力。

ラジオの番組名は「レイン笠屋の言葉の降る夜に」、

ゆったりまったりしたトークが特徴、

パンドラ社の各部署からおたよりを受け付けている。
ラジオ配信中や仕事中の言動は爽やかな好青年のものだが、

どことなくよどんだ目をしている。素の瑞明は性格が悪く、

クズさが際立つだめなタイプのプレイボーイ。

嘘つきで人を愛したことがほとんどない。記憶処理担当なのをいいことに、

記憶処理の際に記憶処理される人物の記憶を覗き見る趣味がある。


階級:職員ランク3(実験を担当している収容物および

         一般的なレベルで公開されている情報まで閲覧可能)
役職:記憶処理担当
嫌いなこと:余裕がないこと
好物:このわた
趣味:ラジオ放送
特技:料理


「さあ、今夜も始まりました、『レイン笠屋の言葉の降る夜に』。この番組は皆さまに少しの慰みと暇つぶしを提供いたします。今回のトークテーマは……」

pnd025 瑞明0.png

上月 五香

pnd026 五香0.png

(こうづき いつか)
163cm 20歳 女性


パンドラ社の鎮圧部隊の職員。
武術を得意とする家の出身。幼馴染である天才的な武術家の青年、

三六(みろく)に小さいころから片思いをして、幼いころに結婚するという

口約束もしていたが、三六は武術とは縁のない女性、七重(ななえ)と婚約する。

三六が婚約したと聞いた直後の武術の大会で、三六の次に強かった

二郎左(じろうざ)に負けた後、最悪のタイミングで二郎左から告白され、

心が折れて家で武術の道を究めることを諦めた。その後「もう二度と恋はしない」

と誓って人脈の縁があってパンドラ社の鎮圧部隊の一員になる。
四季(しき)という弟がいる。
幼いころの「自分より強い女の子が好き」といった三六の言葉をずっと

覚えており、女性らしさから遠ざかり剣の修行に明け暮れていたが、

成長した三六が妻に選んだのは剣とは関係のない世界に生きて女らしさのある

七重だった。
二郎左との試合の際に、失恋で不安定になっていた精神が却って刀を冴えさせ

二郎左を驚嘆させた。当人は自覚していないが精神が不安定になって狂女に

近くなるほど剣術が強くなる特性がある。


階級:職員ランク2(機密文書まで閲覧可能)
役職:鎮圧部隊
嫌いなこと:叶わないこと
好物:苺タルト
趣味:書道とカリグラフィー
特技:速読
縁者:日向 三六(ひむかい みろく)(五香の過去の想い人)
   星崎 二郎左(ほしざき じろうざ)(五香に片思いをしていた)
   天川 七重(あまかわ ななえ)(三六の婚約者)
   上月 四季(こうづき しき)(五香の弟)


「私の想いいつか報われる、あの人はいつか振り向いてくれる、

 そんなものはもういらないの」

デイヴ・シャムロック

(David Shamrock)
168cm  28歳 男性


自称聖職者の男性。きわめて独特な宗教観を持ち、

「神」と認め信仰するハードルがやたら低い。

その時々によって信じる神がころころ変わる上、

言動も一貫していないことが多いが信仰心だけは強い。

都合の悪いことは無視をするか、「信仰を持つ者なら

皆やっていることでしょう?」と言い、それを信じ込んでいる。

精神性が極めて特殊なただの人間。
収容前のバロメッツを信仰していた過去がある、

バロメッツのことをサミュエル(当時バロメッツが使っていた偽名)と呼ぶ。

バロメッツはシャムロックのことが苦手。
パンドラ社がとある地域を調査していた際に「在野の宗教家」

として紹介されたことがきっかけで、パンドラ社に籍を置くようになる。
シャムロック(クローバーなどの三つ葉)がモチーフであり、

実家の家紋でもある。
妹エイダがいる、実家は棺職人、幼いころ葬式ごっこをして遊んでいた。


階級:職員ランク2(機密文書まで閲覧可能)
役職:アドバイザー
苦手なこと:銃器の扱い
好物:ブラックプディング(ブラッドソーセージ)
趣味:鍵盤楽器の演奏
特技:投擲する競技全般
縁者:エイダ・シャムロック(妹)


「神は私たちを見て下さる、ええ、ええ、それは確かですとも、しかし私たちが神に守られていたことは一度だってありません、ソドムとゴモラをごらんなさい」

pnd029 デイヴ0.png

ケイ・デイモン

pnd032 ケイ0.png

(Kay Damon)
48歳 173cm 男性


パンドラ社上層部の博士兼主任技師。
昔は軍で特殊技能兵をまとめており、
パンドラ社では

鎮圧職員に配布される武器の開発する兵器部門の統括を任されてる。
同じ部門の近しい職員からはある程度慕われているが、

それ以外のほとんどの職員はケイの本名を知らず、D博士と呼ばれている。

自身の苗字が嫌いなのでその呼ばれ方をされること自体は嫌ではないが、

D博士の呼称に畏怖や倦厭といった感情が込められていることを知っている。

眼帯や普段険しくなりがちな表情やプライベートで人とあまり話したがらない

ことから、マッドサイエンティストであるなどといった

いくつかの悪い噂がまことしやかにささやかれているが、

ケイ本人は極めて常識的な人物で平和主義な性格。
フロリアンとだいたい同期、フロリアンはケイを友人だと思っているが、

ケイは友人だと思っていない(ケイの自己肯定感の低さから自分が友人として

釣り合うと思っていない)。ケイはフロリアンのことを「好色な同期」と

思っていて、フロリアンからは「お人好しで貧乏くじの友人」だと思われている。
いままでの人生において他人のために良かれと思ってやったことが悉く

報われなかったことなどを一因として、きわめて受動的な性格をしている。

パンドラ社の重役の座も流されてついたもの。運が悪いわけではないが、

貧乏くじを引きがち。根本的には善人であるが、自分の中のエゴは

多少認識している。


階級:職員ランク5(最重要機密まで閲覧可能)
役職:兵器開発部門統括
苦手なこと:雑談
好物:エッグベネディクト
趣味:パズル全般 特に立体パズル
特技:目で見たり指で触ったりして長さや寸法の見当をつける
縁者:カミラ・デイモン(姉、長女)
   キャロル・デイモン(姉、次女)
   クロエ・デイモン(姉、三女)
   コートニー・デイモン(妹、四女)


「世間話は苦手なのだが……あなたが望むなら少しくらいは。それで、何を聞きたいのだろう、面白みのある人間ではないのが申し訳ないな……」

極楽淵 千寿

(ごくらくのふち ちひろ)
??歳 178cm 男性
パンドラ社の収容物。
真っ赤な着物を着た青年。
日本のXX県の六九路橋第三小学校の展示室で、
日本人形の姿に擬態している異常物として発見された。
あまりに長い時の間に、己の正体が小学校で噂されていた
怪談が形をとったものなのか、日本人形の付喪神なのか、
それとも日本人形のモデルとなった青年の魂なのかが曖昧だが
「結局はどれも同じものだ」と当人はさほど気にしていない。
検査や実験の結果、「人間に呪いをかけることができる」と認定された。
人間が苦しむことを見るのが好きな時もあれば嫌いな時もある。
赤いものに引き寄せられてどこからともなく現れることがある。
子供が好きだと公言し、子供をかわいがる様子をみせるが
子供を殺したこともある。
いくつかのテストの結果、小児性愛者ではないと判明した。

モデルになった青年は「市松 千寿(いちまつ せんじゅ)」。数百年前の人物。
子供の頃に魔除けとして女の子の恰好をさせられて育てられ、
小児性愛者である父親の嗜好によって「ちひろ」と呼ばれそのまま20代になった、
その一方で、母親に異性として求められた。
この青年は20代半ばで入水して死んでいる。
また、この青年をモデルに人形を作った人形師は不慮の死をとげている。

 

クラス:Bronze(青銅)(収容の難しさ:5段階中3番目)
役職:収容物
嫌いなこと:子供をいじめること
好物:何かを食べる様子は見せない
趣味:かごめかごめなどの多人数で遊ぶ古い子供の遊び
縁者:"ショウくん"(本名、綾村祥吾、享年11歳)
特技:毬付き、かるた、すごろくなどの古い子供の遊び

「僕はここのみんなが考えているよりも、
 ちょっとだけ複雑な存在なのさ、わかるだろ?」

 

六九路橋(むくみちばし)第三小学校の展示室(通称「文化財室」)に

ある市松人形の入ったガラスケースの横に貼られた張り紙
"この日本人形(にほんにんぎょう)は古(ふる)くからあるたいせつなものです、生徒(せいと)のみなさんは「絶対(ぜったい)に」さわらないでください。"

六九路橋第三小学校の怪談、通称「ちひろさんの七不思議」
1.ちひろさんの帯に触れた生徒は呪われる
2.ちひろさんでお人形遊びした生徒は死ぬ
3.3-2と3-3のクラスの間にある男子トイレの個室に入ると床に頭を

   打ちつける音が聞こえてくる
4.真っ赤な夕陽が差す時間に渡り廊下を渡るとちひろさんが後ろをついてくる
5.飼育小屋に日が暮れるまで一人で居残っているとちひろさんに連れていかれる
6.美術準備室の赤い絵の具がなくなった日に生徒の誰かひとりが不幸になる
7.学校の裏庭のどこかにはちひろさんの宝物が埋まっている

 

pnd037 極楽淵千寿0.png

明槻 暁

pnd038 暁.png

(あかつき あきら)
??歳 173cm 男性


パンドラ社の収容物、たまに職員役。
流星に乗って別の世界からやって来た元神様。
暁のいた世界では日本風の民族宗教から
仏教風の世界宗教に発展した信仰があり、
民族宗教(日本風)だった頃は天昇真神(あめのぼるまかみ)
世界宗教(仏教風)ではアルン(サンスクリット語の「夜明け」)から
阿縷迩天(あるにてん)と呼ばれていた。
暁が流星に乗ってやって来た時に周囲の信仰を書き換える
事象が起こり、パンドラ社に収容されることになった。
元居た世界の人間たちのことを風俗に落ちて死んだ
元カノのような言い回しで語る。
パンドラ社では収容物に接触してしまった人の話を聞く
役割をすることがある。聞き上手。

クラス:Hero(英雄)(収容の難しさ:5段階中2番目)
役職:収容物
苦手なこと:
好物:ラーメン
趣味:恋バナを聞くこと
縁者:元居た世界の全人類
特技:バイクの運転、気配を消して歩く

 

モーリス・ブラックモア

(Maurice Blackmore)
??歳 183cm 雄


人間の姿をとった黒妖犬(モーザ・ドゥーグ)。
パンドラ社ではない研究組織に妻子と共に捕らえられ、妻子は実験に使われ、
強い個体であった彼は観察対象とされていた。
獣としてとびぬけた知性と自我があり、人間に憧れて、人間の姿をとり、
モーリスと名乗るようになった。
パンドラ社では知識への貪欲さから、収容物ながらも研究員に昇格している。

階級:Hero(英雄)(収容の難しさ:5段階中2番目)
  :職員ランク3(実験を担当している収容物および
   一般的なレベルで公開されている情報まで閲覧可能)
役職:収容物/職員
苦手なこと:水に浸かること(シャワーなら平気)
好物:肉
趣味:読書、お洒落
縁者:妻子(顕微鏡越しでしか会えない)
特技:暗記

 

pnd040攻め.png
bottom of page